株式会社キズキは、精神・発達障害のある方の採用・定着に特化した会社「キズキキャリア株式会社」を設立し、サービス提供を開始した。
キズキは、うつや発達障害などで離職した方への就労支援事業を展開している。
今回設立したキズキキャリアでは、同社が運営する就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」で培った知見をもとに、精神・発達障害のある求職者と企業・団体のマッチングを支援する。
同社によると、キズキビジネスカレッジではこれまで累計1,000名以上の利用者を支援してきた。
単なる就職支援にとどまらず、就職後に現場で活躍するためのビジネススキルや自己管理能力の向上もサポートしており、2023年4月から2025年6月までの実績では、就職後6カ月時点での定着率95%を実現している。
障害者雇用の「採用後の定着」を支援
日本では障害者雇用数が増加傾向にある一方、精神障害のある方の就職後の離職率の高さが課題とされている。
企業や団体の中には、「採用しても定着しない」「現場でどのようにマネジメントすればよいか分からない」「合理的配慮の方法が分からない」といった悩みを抱えるケースもある。
キズキキャリアは、こうした企業側の採用課題と、精神・発達障害のある求職者側の就労上の不安やミスマッチを解消することを目的として設立された。
採用時のマッチングだけでなく、就職後の定着まで一気通貫で支援する点が特徴である。
同社は、一人ひとりが個性を活かし、安心して長く働き続けられる社会の実現を目指すとしている。
就労準備性の整った人材を紹介
キズキキャリアでは、体調管理、自己理解、基礎的なビジネススキルなど、企業・団体で働くための「就労準備性」が整った人材を中心に紹介する。
キズキビジネスカレッジでの支援実績を背景に、就職前の段階から求職者の状態やスキル、働くうえで必要な配慮などを把握し、企業とのマッチングに活かす。これにより、就職初期のスムーズな立ち上がりを支援する。
精神・発達障害のある方の就職では、業務スキルだけでなく、体調の安定、自己理解、相談力、環境調整のしやすさなどが重要になる。キズキキャリアは、こうした観点を踏まえて人材紹介を行うことで、入社後のミスマッチを抑えることを目指している。
就職後も人事・現場担当者と就職者の双方に伴走
キズキキャリアのもう一つの特徴は、採用後の「職場定着伴走」である。
同サービスでは、採用時の紹介だけで支援を終えるのではなく、就職後も就職者の特性や現場での接し方のポイントを踏まえ、人事担当者、現場担当者、就職者の双方に伴走する。課題が生じた際には迅速にフォローを行い、長期的な活躍と定着を支援する。
障害者雇用では、採用時点では問題が見えにくくても、実際に業務が始まってから、コミュニケーション、業務量、体調管理、周囲の理解などに課題が出ることがある。キズキキャリアは、こうした入社後の課題にも対応し、企業と就職者の双方が安心して働き続けられる環境づくりを支える。
障害特性を可視化する独自ツールも提供
同サービスでは、障害特性を可視化するオリジナルツールも提供する。
独自の客観的なアセスメントにより、求職者のスキル面だけでなく、ストレス耐性や必要な合理的配慮を言語化・可視化する。これにより、書類選考や面接の段階から、求職者がどのような環境で力を発揮しやすいか、どのような配慮があると活躍しやすいかを、企業側が具体的に把握しやすくなる。
感覚や印象に頼った採用ではなく、求職者の特性を踏まえた高精度なマッチングを実現することで、採用後のミスマッチ防止につなげる。
代表取締役・安田祐輔氏のコメント
キズキキャリア株式会社の代表取締役を務める安田祐輔氏は、キズキの創業以来の想いとして「何度でもやり直せる社会をつくる」という言葉を掲げている。
同氏は、これまで就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」を通じて、うつや発達障害などで一度キャリアを中断した多くの人々と向き合ってきたと説明する。そうした人々の中には高いポテンシャルやスキルを持ちながら、過去のミスマッチによって才能を十分に発揮できていないケースがあるという。
一方で、企業・団体側にも「雇用したいが、どう受け入れればよいか分からない」という課題がある。安田氏は、キズキキャリアについて、単に人と企業をつなぐだけではなく、キズキビジネスカレッジで培った支援ノウハウと独自の特性アセスメントを活用し、企業・団体と求職者が安心して活躍できる土台をつくるためのサービスだとしている。
キズキキャリア株式会社の概要
キズキキャリア株式会社は、東京都新宿区信濃町35 煉瓦館4階に本社を置く。代表取締役は安田祐輔氏で、事業内容は障害者人材紹介事業、定着支援事業、障害者雇用コンサルティングである。有料職業紹介事業の許可番号は「13 – ユ – 319157」となっている。
親会社である株式会社キズキは、2015年7月に設立された企業で、創業は2011年である。うつ、適応障害、発達障害などの方を対象とした就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」のほか、不登校や発達障害などの方のメンタルと学び直しを支援する完全個別指導「キズキ共育塾」、自治体や公的機関と連携した公民連携事業などを展開している。
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