キャリアコンサルタント資格はやめとけ・意味ないと言われる理由があります。
受験費用は30-40万円、勉強時間も150時間以上、しかも5年ごとの更新講習まで必要です。
確かに、キャリアコンサルタントになれば「すぐに独立できる、稼げる」と思っている人には私もやめとけと言います。
しかし、キャリアコンサルタントそのものに興味があったり、キャリアプランを持っている人にはおすすめできる資格です。
本記事では、「やめとけ・意味ない」と言われる理由を説明し、その一方でどのようなメリットがあってみんなが資格を取得するのかを紹介します。

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「キャリアコンサルタントはやめとけ・意味ない」と言われる7つの理由

まずはキャリアコンサルタント資格が「やめとけ、意味ない」と言われる代表的な理由を整理しました。
理由1|「食えない」「年収が低い」と言われている:年収400-500万円
最も多く目にする理由が年収です。
以下はキャリアコンサルタントとして登録されている人へ年収を調査した結果です。
最も多いのは「300~400万円未満」で、「400~500 万円未満」、「200~300 万円未満」と続いています(中央値は「400~500 万円未満」)。

そのため、「国家資格を取ったら年収が跳ね上がる」という幻想を抱いて受験する人ほど、現実とのギャップに失望します。
とはいえ、これは個人事業主や非正規雇用の人も含めた給与水準の話であり、本業や経験との掛け算で年収を大きく押し上げている例も多数存在します。
理由2|資格がなくてもキャリア相談はできる
キャリアコンサルタントは「業務独占資格」ではなく「名称独占資格」です。
業務独占資格は、資格がないと特定の業務を行えません。例えば、医師でなければ医療行為はできず、弁護士でなければ法律事件の代理業務は原則できません。
一方、名称独占資格は、資格がない人でも関連業務を行うこと自体は可能です。ただし、資格を持っていないのにその資格名を名乗ることはできません。例えば、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「介護福祉士」などは名称独占資格にあたります。
つまり、資格がなくてもキャリア相談という行為自体は誰でも行えます。



「だったら取る意味がないのでは?」という声が出るのは自然な反応と言えるでしょう。
理由3|需要が少なく求人が限定的に見える
ハローワーク、転職エージェント、大学のキャリアセンター、企業の人事部など、活躍の場は確かに存在します。
しかし弁護士や税理士のように「資格名そのものが職種」となっているわけではないため、「キャリアコンサルタント」で求人検索しても件数が少なく感じられ、不安を覚える人が多いです。
キャリアコンサルタントの求人でも「キャリアコンサルタント資格」は必須要件ではない場合もあります。
理由4|5年ごとの更新講習に費用と時間がかかる
キャリアコンサルタントは5年ごとに更新講習(知識講習8時間以上+技能講習30時間以上)の受講が必要です。
費用は合計で5〜10万円程度、時間も合わせて38時間以上必要となるため、「資格を取った後の維持コストが重い」と感じる人が一定数います。
理由5|受験費用と勉強時間の負担が大きい
原則として、受験するには厚生労働大臣認定の養成講習(費用30〜40万円程度、期間3〜6か月)の修了が必須となります。
ただし、キャリアコンサルタント養成講習はほとんどが、教育訓練給付金制度の対象講座のため、受講料の80%が支給されることが多いです。
その後に学科・実技試験を受け、合格までトータル150時間以上の学習が必要と言われています。



気軽に取得できる資格ではありません。
理由6|独立・起業しやすい資格ではない
「資格を取って独立すれば自由に稼げる」と夢を抱く方もいますが、現実は厳しい側面もあります。
これは士業でも同様ですが、個人クライアントだけで生計を立てるには集客力・マーケティング力が必要で、資格を取っただけで仕事が舞い込むことはありません。
キャリアコンサルタント資格を取得してすぐに独立できる人はほぼいません。
理由7|AI時代に仕事が奪われる懸念
生成AIの進化により、「キャリア相談すらAIで十分なのでは」という声もあります。
確かに自己分析や情報収集はAIが得意な領域ですが、人間にしかできない領域は依然として広く残っています。
むしろAI時代だからこそ、人間ならではの傾聴力・共感力を体系的に学んだキャリアコンサルタントの存在価値は高まっていると言えます。
ここまでがキャリアコンサルタント資格はやめとけと言われる代表的な7つの理由です。
確かにどれも事実の一面を捉えていますが、もちろんキャリアコンサルタント資格には良い面もあります。



続いてキャリアコンサルタント資格を取るメリットを紹介します。
キャリアコンサルタント資格の価値・メリット


結論として、キャリアコンサルタント資格は今後ますます価値が高まる国家資格です。
その根拠は5つあります。
国家資格としての社会的信用と名称独占
キャリアコンサルタントは2016年に職業能力開発促進法に基づく国家資格となりました。
厚生労働省が所管する資格であり、無資格者が「キャリアコンサルタント」を名乗ることは法律で禁止されています。



ただの民間資格ではないという点は、対外的な信頼を得る上で大きな武器になります。
登録者数の推移が示す市場の拡大
登録キャリアコンサルタントは2024年時点で約7.8万人です。
厚生労働省はかねてより「キャリアコンサルタント10万人計画」を掲げ、社会全体でキャリアコンサルタントを育成する方針を明確にしています。
これは「落ち目の資格」ではなく「国策のひとつの資格」であることの証拠です。
セルフキャリアドック制度による後押し
厚生労働省は「セルフキャリアドック」と呼ばれる従業員のキャリアアップ支援の仕組みを推進しており、人材開発支援助成金などを通じて企業のキャリア面談導入を後押ししています。
企業がキャリアコンサルタントを活用すれば助成金が出ます。



これは資格保持者の需要を直接押し上げる強力な追い風です。
リスキリング・人的資本経営時代の追い風
2023年から上場企業に人的資本情報の開示が義務化され、企業は「従業員のキャリア開発」を経営課題として捉える時代に入りました。
社員一人ひとりのキャリア面談の質が問われる中、専門資格を持つ人材へのニーズは確実に高まっています。
リスキリング支援も国策として拡大しており、その担い手としてキャリアコンサルタントが期待されています。
副業・複業時代における掛け算の価値
例えば人事担当者がキャリアコンサルタント資格を取得すれば「人事×キャリアコンサルタント」、看護師が取得すれば「医療×キャリアコンサルタント」というように、本業と掛け合わせることで、他の人が真似しにくい独自の価値が生まれます。
キャリアコンサルタントは、どのような業種であっても本業を活かして社外活動を広げる「掛け算戦略」を採れます。
教員経験者が学校外でのキャリア教育プログラムを請け負ったり、営業職経験者が法人向け1on1コーチングを提供したりと、応用範囲は驚くほど広がります。
つまり、キャリアコンサルタント資格は「斜陽の資格」ではなく、「国が育成を加速し、人的資本経営の追い風を受け、AI時代でも人間にしかできない領域を扱う、これから価値が高まる資格」です。
取得して後悔する人・成功する人の違い


同じ資格でも、後悔する人と成功する人がいます。
その違いは「向き不向き」と「取得後の戦略」にあります。
向いている人の特徴5つ
以下に当てはまる人はキャリアコンサルタントに向いています。
- 人の話を聞くことが苦にならない
- 学び続けることに抵抗がない
- 他者の変化や成長に喜びを感じる
- 自分の正解を押し付けず、相手の答えを尊重できる
- 短期的成果より長期的関係構築を大切にできる
向いていない人の特徴5つ
一方、以下に該当する人は他の資格の方が良いかもしれません。
- すぐに収入が増えると期待している
- 養成講習(3-6か月)を受ける時間がない
- 自分の経験談で相手を導きたい欲求が強い
- 5年ごとの学び直しに前向きになれない
- 資格取得そのものをゴールと捉えている
「資格取得=ゴール」と考える人ほど失敗する
後悔している人に共通するのは「資格を取れば何かが変わる」と考えていた点です。
しかし、変化を生み出すのは資格そのものではなく、資格をどう使うかという戦略です。
資格は道具であり、目的地ではありません。この前提を間違えると、どれほど良い資格でも宝の持ち腐れになってしまいます。
逆に言えば、明確な目的と活用イメージを持って取得すれば、この資格はあなたの強力な味方になり続けます。
資格を取得後に何をしたいかを事前に考えておきましょう。
- 社内でキャリアに強い人事部として頼られたい
- 副業でキャリアコンサルをしたい
- 転職エージェントへ就職したい
- 自分のキャリアを見つめ直したい



計画性がある方がいいですが、個人的には「細かいことは資格を取ってから考える!」という行動派も好きです。
ほとんどの人は考えるだけで行動しませんから。
資格の価値を最大化する4つの活用戦略


キャリアコンサルタント資格は「掛け算」で真価を発揮します。
本業や経験と組み合わせることで、唯一無二のポジションを築けます。
ここでは具体的な4つの戦略を紹介します。
現在の職務にキャリアコンサルタント資格を掛け合わせることで、社内評価が大きく変わります。
社員のキャリア面談、1on1の質向上、研修設計など、キャリアへの知見は重宝されます。
資格手当が支給される企業も増えており、年収アップに直結する事例も少なくありません。
転職エージェント・人材紹介・派遣会社でキャリアアドバイザーとして働く場合、国家資格保有者は信頼度が一段上がります。
転職活動において、キャリアコンサルタント資格を持っていることは間違いなくプラスに評価されます。
キャリアコンサルタント資格を持っていることが応募条件の場合もあります。
求職者からの信頼も得やすく、成約率向上にも貢献するため、社内評価につながりやすいです。
ココナラやストアカでキャリア相談を提供する、企業向けに研修を請け負う、noteやYouTube等で発信して情報発信者になるなど、副業の選択肢は豊富です。
月数万円の副収入を作ることから始め、徐々に独立可能なレベルへ育てていきます。
法人向けキャリア研修、大学のキャリアセンターの業務委託などの仕事を受注し、独立して年収700〜1,000万円規模を実現します。
すぐに到達できる道ではありませんが、長期的視点で実現可能な領域です。
受験を迷ったときの確認してほしい質問


迷いがある場合、以下の質問で自分の今の状態を確かめてください。
- キャリアコンサルタントの業務内容に興味があるか
- 30万円前後の受験費用を将来への投資と捉えられるか
- 半年間、週6時間以上の学習時間を確保できるか
- 5年ごとの更新講習を負担ではなく成長機会と捉えられるか
- 本業や経験と「掛け算」できる活用イメージがあるか
5つすべてに「はい」と答えられたなら、迷わず挑戦すべきタイミングです。
逆に3つ以下なら、もう少し情報収集と自己分析の期間を持ってからでも遅くはありません。
一度立ち止まって、自分の本当の動機を言語化する時間は、決して無駄にはなりません。



受験を決意したなら、次のステップは養成講習の受講です。
通学制・通信制・夜間制・週末制など多様な形式があり、ライフスタイルに合わせて選べます。
養成講習はたくさんありますので、無料説明会に参加して絞りましょう。
費用と時間の両面で無理のない講習を選び、半年後の合格をゴールに具体的なスケジュールを組み立てましょう。
行動を起こすこと自体が、すでにキャリアコンサルタント的な「主体的な選択」の第一歩です。
キャリアコンサルタント資格に関するよくある質問
- 完全独学で合格できますか?
-
受験には厚生労働大臣認定の養成講習修了が原則必要です。
- 主婦・主夫でも取得する意味はありますか?
-
大いにあります。子育てや介護で一度キャリアを離れた方が、自身の経験を活かして同じ立場の方を支援する道は社会的にも需要が高まっています。
- 取得後すぐに転職できますか?
-
資格だけで即転職というより、これまでの職務経験と組み合わせることで選考通過率が上がる、というイメージです。
- 2級・1級キャリアコンサルティング技能士との違いは?
-
キャリアコンサルタントが入口の国家資格、2級・1級技能士はその上位資格に位置づけられます。実務経験を積んでから上位資格に挑戦するキャリアパスが一般的です。
- 更新講習を受けないとどうなりますか?
-
登録更新ができず、キャリアコンサルタントを名乗ることができなくなります。再登録には改めて手続きが必要となるため、計画的な受講をおすすめします。
まとめ|
ここまでキャリアコンサルタントがやめとけと言われる理由を紹介しました。



簡単に言うと、キャリアコンサルタントになれば稼げる、独立して成功できる、転職し放題と考えている人はやめておいた方がいいです。
一方、業務内容そのものに興味がある、人の相談されるのが好き、自分にできることを増やしたい人には受験をおすすめします。
結局、キャリアコンサルタントとして活躍している人はこのような感情が原点であることが多いです。
5年後、あなたが「あのとき挑戦してよかった」と心から思える日を迎えるために、今日この瞬間に踏み出す一歩は決して無駄になりません。
あなたの挑戦を応援しています。


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